さまざまな物を運ぶ引っ越し作業では、破損なども含めて何らかのトラブルが起きることがあります。
もちろん、何も起こらず無事に引っ越しを終えるのが理想ですよね。
この記事では、そんな引っ越しで起こり得るトラブルや、防ぐための具体的な方法までを徹底解説!
トラブルなく引っ越しを終えるためにも、こうしたことを事前に把握しておきましょう。
引っ越しで起こり得るトラブル例8選
まずは、引っ越しで起こりがちな代表的なトラブルを8つ、ご紹介します。
引っ越し業者が予定していた時刻に来なかった
引っ越し業者は、1日に複数の案件を担当していることもあります。
そのため、場所や道路事情によっては予定時刻に来れないこともあるでしょう。
その場合、作業員から速やかに連絡が入るのが一般的です。
しかし中には、連絡無しで遅刻をしたり、遅刻によって依頼者に何らかの損害が発生することもあります。
そうした場合は、補償の対象になる可能性もあるので覚えておきましょう。
家具を運ぶときに新居に傷が出来た
どれだけ注意深く家具を運んでいても、はずみで新居に傷をつけてしまうことがあります。
とくに、新人やアルバイトの方が作業をしていると起こりがちです。
家具や家電を壊された
運搬中に、作業員が家具や家電を壊してしまうトラブルも起こり得ます。
本来、家具や家電はしっかり梱包した上で運搬をするもの。
しかし、その梱包が甘いと何かの拍子に壊れてしまうこともあるのです。
こうした引っ越し業者側のミスで家具や家電が壊れた場合、基本的には弁償が行われます。
費用負担はしてもらえるとはいえ、大切な家具や家電に傷はつけないでほしいものですよね。
荷物を紛失された
何らかの理由で、依頼者の荷物を紛失するというトラブルもあります。
例えば、小さい荷物を運搬中に見失ってしまったり、そもそもトラックに積み忘れたりなど、理由はさまざまです。
とくに、海外から日本に引っ越しをする際は、紛失のリスクが高まります。
長距離の移動となるのでその過程で荷物を紛失することもありますし、盗難されるリスクもあります。
引っ越し時に予期しない追加料金を課せられた
引っ越し作業は、契約内容に沿って行うのが原則です。
しかし業者によっては、何かと理由をつけて追加料金を請求してくることもあります。
こうしたトラブルは、オプションサービスの条件や契約金額の内訳などをしっかり確認しなかったために起こるものです。
不当なキャンセル料を請求された
引っ越し作業をキャンセルした場合に、予期せぬキャンセル料を請求されることでトラブルになるケースもあります。
もちろん、キャンセル料を請求すること自体は違法行為ではありません。
しかし、法律で定められた割合以上の金額を請求したり、そもそもキャンセル料に関する丁寧な説明が無かったりすると、こうしたトラブルに繋がります。
現在では「標準引越運送約款」という法律に基づき、キャンセル料は以下のように設定されています。
・引っ越し前日のキャンセル→運賃+料金の30%以内
・引っ越し当日のキャンセル→運賃+料金の50%以内
これを超えるようなキャンセル料は不当である可能性が高いので気をつけましょう。
依頼してないのに見積り時に無料のダンボールを受け取ってしまった
契約をしていないのに、荷造り用のダンボールをもらえることがあります。
しかし、基本的にそのダンボールは、契約者に渡すことがほとんどです。
引っ越し会社が不用品を回収して貰えなかった
引っ越し業者によっては、不用品回収まで行っていることがあります。
そのため、引っ越しのついでに回収してもらおうと考えている方もいるでしょう。
しかし、不用品回収まで行っている引っ越し業者の数はそこまで多くありません。
なぜなら、不用品回収を行うためには「一般廃棄物収集運搬業」などの資格が必要であり、この資格を取得するハードルが高いため、多くの引っ越し業者では扱っていないのです。
そうした事情を知らずに、不用品回収をしてもらう前提でいると「引っ越し業者に不用品回収をしてもらえなかった」というトラブルになりかねないので気を付けましょう。
様々なトラブルに合わないためには
このように、引っ越しではさまざまなトラブルに遭う可能性があります。
それでは、どうすればこうしたトラブルを防げるのでしょうか?
ここからは、引っ越しトラブルを避けるための具体的な方法をご紹介していきます。
免責事項を確認する
引っ越し業者ごとで免責事項が設定されています。
その免責事項には「どういう場合は引っ越し業者側に責任が負わされないのか?」ということが記載されているので、契約前にしっかり確認しておきましょう。
複数業者に見積りをとり、評判の良い引っ越し業者を選ぶ
複数の引っ越し業者に見積もりを出してもらい、最も条件や印象が良いところを選びましょう。
1社にしか見積もりを依頼していないと、他社との比較ができないので、以下のような判断ができません。
・他の業者もこのくらいのサービスなのか?
他社で見積もりを出しておくことで、「他ではこのくらいの金額だったのでもう少し安くしてほしい」などの提案材料にすることも可能です。
こうしたことも含めて、トラブルを防ぐためにも、複数の引っ越し業者で見積もりを出しましょう。
閑散期を狙って引っ越し業者を依頼する
可能であれば、平日などの閑散期に引っ越しを依頼しましょう。
引っ越しシーズンの3~4月や大型連休中は、人員確保のために現場経験の浅い新人やアルバイトの方が担当することも増えます。
そのため、作業に慣れていないことが原因で、破損や紛失などのトラブルが起きる可能性が高くなります。
また、繁忙期は1日の引っ越し数が増えるので、業者側もかなり忙しいです。そうした中で引っ越しをしてもらうと、時間に追われてしまい予期せぬ事故が起きることもあるでしょう。
こうした事態を防ぐためにも、引っ越し業者側に余裕のある閑散期を狙って依頼するのがオススメです。
引っ越しの繁忙期に関する記事も記載していますので、ぜひご覧ください。